身近なチョウを求めて、都心の公共緑地を歩き回って10年以上たちました。
野鳥を撮影する人よりも少ないのですが、花が美しく季節の良いときには、チョウを撮影する人に出会います。
さて、チョウを撮影するためにはどこで待つのでしょう?
美しく咲いた花の前でしょうか? いいえ、花の前ではありません。どこだと思いますか?
その場所は、私が生き物の本を書くきっかけになった場所と同じです。
息子が小学校3年生の時に、「通学路でアゲハチョウの卵を探す」という宿題がありました。私は、アゲハの卵も、食草も子どもの時から知っていますが、この宿題は大変でした。昔、たくさんあったカラタチの垣根は21世紀の今ほとんどと言って良いほどありません。
なぜでしょうか? カラタチにはトゲがあるので危ないと、学校や公園、公共緑地から排除されているからです。それは、東京都だけの問題なのか、全国的な問題なのか・・・、まだ調べてないのですが、私の身の回りでは、環境に保存がかかっている場所と個人的な園庭にあるくらいで、通学路にはありませんでした。
カラタチがないとなるとミカンの科の木ですが、卵は新芽か、新芽のまわりの葉に産みつけられるので、庭木の高木では見つけられない。 これはとてつもなく難問で、土曜の午後歩き回って完敗でした。
しかし、食草に産卵するときのチョウは、羽ばたきながらも静止するので、良いシャッターチャンスに恵まれるそうです。
私も最近、食草探しは得意になりましたが、好きとは物の上手なれと言いますが、凄い努力だなーと思いました。
この写真は、ウマノスズクサ。原始的なチョウは、このなかまの植物で育つそうです。卵はジャコウアゲハの卵です。
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